偶然、尺八の演奏を聴く機会がありました。
その尺八の方が演奏されたのは『荒城の月』だったのですが、
昔、特攻隊を見送る前に演奏をされていたそうです。
そんなエピソードを聞いてからその演奏を聴くと、、
尺八の音色が何とも日本的というか、故郷を懐かしむような音で、
音量はあまり大きすぎずに主張しすぎずで、これから特攻に行かれる方の気持ちに寄り添っているような、
初めはゆったりとメロディーを奏でるのに後半は少しリズムが出てきて、まるで前半はこれまでの事や家族のことを振り返り、途中からは飛び立つ気持を高ぶらせるような、
そんな印象を私は受けました。これはあくまで私の想像で感じ方なのですが、、とても心を打つ演奏でした。
実際に特攻に行かれた方の気持ちは、私は想像することしかできないのですが、誰かの人生の最期に聴いてもらう演奏になると思うと、演奏者はどんな思いで演奏されていたのでしょうか?
私のピアノの恩師が、「時々、練習する時にこれが大切な人に聴いてもらう最後の演奏だと思って弾いてみて。1音たりとも無駄に弾けないから」と言われたことを思い出しました。
音楽療法士は毎日、誰かと共に音楽を奏でますが、改めて、その音を、その時間を大切にしようと思いました。もし、その演奏が誰かの人生の最期に聴く演奏となっても後悔しないように。
という訳で、また明日から月曜日!
気持ち新たに頑張りますのでよろしくお願いします。皆様にお会いできるのを楽しみにしております!!